「つみたてNISAは、途中で売却できますか?」という疑問を持たれている人がいます。
また売り時がわからないので、つみたてNISA口座を開くこともできない人がいます。
つみたてNISAは、20年間持ち続けなければいけないわけではなりません。
途中で売却は可能です。
いつでも売却できます。
しかしながらご損で売却した場合はせっかくの利益に対しての非課税が享受できないということになります。
そのためいつ売却するか?ということが非常に重要ではあります。
ここでは、売却はいつするのか?
ということをテーマに、題して「つみたてNISAの出口戦略」を考えていきたいと思います。
ポイント
1.売却した場合は、非課税枠はもどらない
2.売却のタイミングを計る必要はあるの?
3.どういう時が売り時か?
を考えてみましょう。
目次
1.売却した場合は、非課税枠はもどらない
【最長20年間・最高年間40万円】ということが言われています。
そのため、20年間持ち続けなければいけないと思われている人もいます。
しかしながら、売却は実はいつでも可能です。
途中で売却した場合は、売却した枠は、再利用はできません。
例えば、年間上限40万円に対して、投資信託を15万円分だけ購入した場合は、その年の非課税は、25万円ということになります。
40万ー15万=25万円です。
そのため、売却するときは十分検討してから売却することをおススメします。
2.売却のタイミングを計る必要はあるの?
次に売却のタイミングは計る必要はあるのでしょうか?
答えは、「タイミングを計る必要はありません」です。
つみたてNISAは、「長期投資」「つみたてる」「複利運用」というように、中長期的に持つ運用であるというものではあります。
だからといって、別に売却してはいけないとういうものではないのです。いつでも売却はできます。
しかしながら、短期的に売買を繰り返して利益を出す運用商品性でもありません。
そういう運用商品とは全く異なります。
そういうことが前提であることは間違いありません。
そのため、そういう意味では、売却のタイミングを計るものではないのです。
日々の相場を見て売買をするということは、する必要はないということです。
では、どういう時が、売却する時か?ということを考えていきたいと思います。
3.どういう時が売り時か?
では、いったいどういう時が売り時でしょうか?
「つみたてNISAで運用すれば絶対利益が出る」という保証は、ありません。
確かに過去のデータを見ると長く持てば利益が出ていることが多いです。
しかしながら、30年持ってもマイナスの市場も中にはあります。
例えば日経平均株価指数を見てみましょう。
1989年日経平均は、38915円をつけています。
しかしながらその後は低迷して今現在2018年の今もその値は、抜けていません。
つまり「つみたて投資で長期運用すれば必ず利益が出る」なんてことはないのです。
単純に利益が出たとき
そのため、ある程度利益が出たときに売却するということも、ありだと思います。
つみたてNISAを使う際、この資金を、いくらまで増やしたいというようなある程度の目標を作ります。その目標額に達したら売却を検討すればいいのです。
年率3%なのか、年率5%なのか、ある程度ここまで増やしたいという目標を立てておくことは大事だと思います。
万が一売却した後に相場がさらに上昇してもそれは、あまり気にせず見ないことが鉄則です。
あなたが資金を使う時
積み立てた資金を使う時は、売り時といえるでしょう。
基本は、「資金を使いたい時」で良いと思います。
資金を使い時までほおっておくというスタンスが一番良いでしょう。
ただしその時の資金がマイナスの場合は困りますよね。そういう場合は、別の資金で代用してできれば利益が出るまで持つことをおススメします。
「余裕資金があまりない」という人は、やはり先にもお伝えしましたが、利益が出たときに売却して現金化しておくということが大切かもしれません。
まとめ
ここでは、つみたてNISAの「売り時」を、解説をさせていただきました。
基本的には長期で積み立てることによりリスクの軽減にはなります。なので長く持つことが前提です。
しかしながらつみたて長期投資だからといって絶対に儲かるということでもないので、
出口は、基本的には「資金を使う時」です。
ただしその際、万が一資産がマイナスの時もあるでしょう。
長期的に資産運用をすればある程度の利益を出すことは、可能かもしれません。しかしながら何が起こるかわかりません。
絶対ではありません。
そのため、余裕資金で運用を行うことが鉄則ですが、資金に余裕がないというのであれば、利益がでたら売却をこまめにすることが良いかもしれません。
つみたてNISAは、運用初心者に非常に向いている運用商品ではあります。
しかしながら、元本保証商品ではありません。そのため、余裕資金でつみたてNISAをすることをおススメします。
つみたてNISAをすることで、資産を増やせるメリットもありますが、それだけではなく見識が広がり、新しい世界を感じることもできるでしょう。
まずは証券会社に、口座開設をして、無理のないよう少額から始めてみて、慣れたころ徐々に投資額を増やすことをしてはいかがでしょう?