野村證券で、つみたてNISA口座をスタートさせたいと思っているんだよ。
野村證券って一番大きな証券会社だし、安心感がある人は多いですね!
でも、ちょっと待って!!
野村証券で、つみたてNISA口座を開くのを、検討中の人はいるでしょう。
証券会社の代表格である野村證券は、
押しも押されぬ
日本一存在感ある証券会社であることは
間違いないです。
億単位で、
取引をされるお金持ちがゴロゴロいる会社です。
そんな、
大手客を対象にする会社が、
「つみたてNISA?」
実は、「対象証券会社」なのです!!
では、実際、野村證券でつみたてNISA口座を開くのは、どうしょうか?
管理人個人的な意見ですが、おススメは致しません。
確かに、日本で一番大きな証券会社に口座を作るというのは、
魅力もありますが、
それだけなのです。
ここでは、なぜ、管理人である私が、野村證券でつみたてNISAをおススメしないのかを、
他と比較して、解説いたします。
目次
野村證券でつみたてNISAをオススメできない4つの理由
なぜ野村證券でつみたてNISAをおススメできないかをお伝えをします。
1、つみたてNISA口座で購入できる投資信託が6本と少ない
2、信託報酬、運用コストが、若干高い
3、買付最低金額は、1,000円~
4、ポイント還元はない
上記がおすすめできないポイントです。
順番に見ていきましょう。
1、つみたてNISA口座で購入できる投資信託が6本と少ない
上記の、
かわいいドーナツの図にあるように、
それぞれ違うタイプの投資信託があり確かに源泉されています。
日本株式、
外国株式、
バランス型
です。
日本株式の中に、
アクティブ運用である
人気の
コモンズ30、
ひふみプラス
があります。
ただし、購入できる商品が少なすぎるのです!
管理人がおすすめしている
楽天証券、
SBI証券、
ですと、150本以上の投資信託の中からお気に入りの投資信託を選ぶことができます。
以下が、すべての投資信託です。
野村證券で購入できる投資信託全6本
NISA対象商品のこと(普通)
分類 | 商品名 | 運用管理費用(信託報酬) |
日本株 | 野村つみたて日本株投信 | 年0.1836% |
アクティブ投信ひふみプラス | 最大年1.0584% | |
アクティブ投信コモンズ30ファンド | 最大年1.0584% | |
外国株 | 野村つみたて外国株投信 | 年0.2052% |
バランス | 野村6資産均等バランス | 年0.2376% |
つみたて8資産均等バランス | 年0.2376% |
野村のつみたてシリーズが、
4本、
アクティブ型が、
人気の2本の
コモンズ30と
ひふみプラス
です。
選べる選択肢があまりに少ないです。
選択肢が少ないというのは、
デメリットでしょう。
2、信託報酬、運用コストが、若干高い
とはいうものの、この6本が、いい商品であれば問題はありません。
では、いい商品とは、いったいどのような投資信託のことをいうのでしょうか?
一言でいうと、「運用における手数料が安い」ものが、優れているといっても良いと思います。
では、手数料とは、いったいどのようなものでしょうか?
つみたてNISA口座の場合は、販売時手数料はない。財産留保額は0のモノを選ぶ
つみたてNISA口座で購入する場合は、
金融庁が、あらかじめ商品を180本程度に絞ってくれています。
そして、購入時の手数料はないものを選んでくれています。そのため手数料で気にする部分は、売却時の「財産留保額」と持っている間中かかる「信託報酬」です。
財産留保額の場合は、0円のモノを選ぶようにしましょう。
ただし、持っている間中かかる「信託報酬」は、どうしてもかかるものです。
であれば少しでも安いものを選ぶべきです。そしてそれこそが、良い投資信託ということが言えるのです。
信託報酬は、安い方が良い
結局、コストの差が、利益の差になるのです。
ただし、市場によってかかるコストは違う
市場によってかかるコストなど違ってきますので、
それぞれの「資産別」
に見ていくことが大切です。
ここでは、
「日本株式」
「外国株式」
「バランス6資産」
「バランス8資産」
で見ていきましょう。
また、信託報酬は、
インデックス投信であれば
安ければ安いほうがいい
ということが言えます。
インデックス投信は、
指数に連動することが、
運用成果といえますので、
ファンドマネージャーが指図して売買するものではありません。
そのため余分なコストがかからないものなのです。
そのため、
安く設定しているほうが
単純に良い投資信託
といえます。
信託報酬を安く設定してくれた分、
それだけ
あなたの「儲け」は高くなります。
長きに渡り持ち続けますと益々そうなります。
2-1日本株式TOPIX連動インデックス投信と比較
他の
人気つみたてNISA採用銘柄と
比較してみます。
人気の2商品とコストを比べてきましょう。
下記の表にまとめてみました。
2-1-1日本株式の信託報酬の比較
信託報酬において、
ニッセイ運用の<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 、
また三菱UFJ国際のeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)にはかないませんでした。
eMAXISSlimシリーズは、コスト安で有名です。詳しく知りたい方はこちらの記事参照👇👇
ただ、野村投信も
ギリギリまで
信託報酬を下げてきたといった印象ではあります。
0.1836%と
0.17172%は、
それほどの差があるわけではないです。
ただし、これが複利で20年、
資金は積みあがってくると考えると、
数百円が、
数万円の差が出てくるわけです。
野村つみたて日本株投信 | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | |
信託報酬 | 年0.1836% | 0.17172% | 0.17172% |
純資産 | 11億 | 38億 | 8億 |
2-1-2日経225が妥当?TOPIXのほうをおススメしたい
日本を代表する指数は、何本かあります。
その中で今回採用銘柄に選ばれた指数は、
「日経平均225」
「TOPIX」
「JPX400」
とあります。
「日経225」は東証に上場している225銘柄を選んで指数としています。
「TOPIX」は、東証に上場している企業すべての平均値です。
「JPX400」は、上場している企業の中で、いくつかの条件(業績赤字を3年出していない、投資家への還元だ高い等)をクリアした会社を400社集めています。
この3つになりますが、
あと20年間保有するというのであれば、
「TOPIX」か
「JPX400」
を管理人なら購入します。
野村證券には、それを選ぶ選択肢もありません。
2-2外国株式を他社と比較
下記が比較表です。
野村つみたて外国株投信 | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | |
信託報酬 | 0.2052% | 0.15336% | 0.15% |
指数 | MSCI ACWI Index | MSCI ACWI Index | FTSE Global All Cap Index |
2-2-1投資信託の比較
運用コストは、
「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」
が、低いです。
ただし、
連動指数を見てみますと、
違うことがわかります。
指数も同じということですと、
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」のほうが、優秀といえます。
野村のつみたてNISAのなかでは、
この「野村つみたて外国株投信」は
非常に買われている投資信託です。
しかしながら、
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の投資信託は、
コスト面でも、話題面でも、さらに上でしょう。
ただし
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は
野村證券では購入できません。
2-2-2指数を比較
SBI・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬が安いです。
ただし、指数が違うので指数を見てみましょう。
下記でもわかるように、
野村つみたて外国株投信、
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)で採用されている指数
「MSCI ACWI Index」は、
大型株式が多く、2480銘柄ということがわかります。
SBI・全世界株式インデックス・ファンドで採用されている指数
「FTSE Global All Cap Index」は、
中型、小型株式などまんべんなく入っているので、
7500銘柄と、
なんと3倍ということがわかります。
MSCI ACWI Index・・・全世界46カ国の株式市場への投資を目的としたインデックスです。全世界の2,480銘柄から構成され、大型株中心になります。
FTSE Global All Cap Index・・全世界47カ国の株式市場への投資を目的としたインデックスです。大型・中型・小型株式を約7,500銘柄組み入れております。
中型株、小型株が入ることで、リスクリターン値が多少上がる可能性はあるとも思われますが、
中長期的な企業の成長という観点からも
「FTSE Global All Cap Index」を採用している
「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」も捨てがたいです。
*野村證券では、購入できません。
2-3、野村6資産均等バランスと他社比較
次に
「野村6資産均等バランス」
と同じような投資信託を下記にまとめてみました。
野村6資産均等バランス | <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型 | |
信託報酬 | 年0.2376%(税抜年0.22%) | 年率0.17172%(税抜0.159%) |
純資産 | 20.2億 | 1.1億 |
全く同じ6資産分散です。
野村6資産均等バランスの採用インデックスです。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型のインデックスです。
配分も全く同じです。
野村6資産均等バランス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型
全く同じであれば、
運用コストの安い
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型」
に軍配が上がります。
ただ参考までに上記の表に書かせていただきましたが、
純資産が若干まだ集まっていません。
ただ、「つみたてNISA」採用銘柄に選ばれた以上は、
20年間で、「繰り上げ償還」は考えにくいと思います。
2-4、つみたて8資産均等バランスと他社比較
こちらに関しては、
運用会社も同じ「三菱UFJ国際」です。
しかも信託報酬は、0.24%と0.17%です。
全く同じ会社での運用で、
販売会社が違うだけで運用コストの違いがあるのです。
であればやはり
「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を選択するべきです。
つみたて8資産均等バランス | eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | |
信託報酬 | 0.24% | 0.17% |
運用会社 | 三菱UFJ国際 | 三菱UFJ国際 |
2-5アクティブ投信「ひふみプラス」「コモンズ30」
アクティブ投信からは、
この2本の投資信託を購入できます。
こちらを購入するということであれば、
他社で購入するのと信託報酬は全く同じです。
そのため、
つみたてNISAをこの2本の投資信託を選ぶということであれば、
つみたてNISA口座を「野村證券」に選んでもよいでしょう。
非常に優秀な成績を収めている2本の投資信託です。
新聞にも
「コモンズ30」の運用会社、
「ひふみプラス」の運用会社が、投信の成績が良いということで掲載されました。
コモンズ投信においては、マイナス保有者がほとんどいません。
これはすごいことです。
日経新聞2018.10.6
ただし、この2本とも日本株式のみの運用です。
2-5-1コモンズ30
コモンズ30の上位組み入れ銘柄です!!
2-5-2ひふみプラス
日本株式運用ではありますが、
最近「AMAZON」「VIZA」等の
外国株式を入れ始めています。
基本的には日本株式運用です。
たとえば
あなたが、海外の株式に興味を持ち、
そちらに乗り換えたいとしても、
乗り換えられる投資信託は、
数が限られています。
長い目で「ひふみプラス」に20年運用を任せたいだったり、
「コモンズ30」に預けたいだったり、
という以外は、
どうでしょう。
3、買付最低金額は、1,000円から、これがネット証券だと100円
投資信託の商品についてみてきました。
次に買い付けの最低金額は、1000円から
ということになっています。
たとえば今一部のネット証券ですと、
100円~投資可能になっています。
つみたてNISAの場合、
月に積み立てられる資金は33,333円です。
その位の資金、と感じる人もいるでしょう。
そんなに大金と感じる人もいるでしょう。
つみたて預金ではなく、
マイナスになるリスクは当然あります。
であれば、
10,000円よりは、
1,000円、
1,000円よりは、
100円で投資スタートがきれる
メリットは大きいです。
4、ポイントなど還元はない
当然のことながら、ポイント還元などはありません。
野村證券でつみたてNISAのメリットを探してみた
絞りだしてきて、2つほど見つけることができました。
1、キャンペーンがある
2、野村証券で投資しているんだと自慢できること
1、キャンペーンがある
つみたてNISAキャンペーンがあります。
抽選にはなりますが、
1,100名様に、100名様に10万円、1,000名様に1万円をプレゼント!!
つみたてNISAのキャンペーンはこれ1本です。
2、野村證券で投資しているんだと自慢できる
とはいうものの、
野村證券は、日本で一番大きな証券会社です。
世界的にも有名な金融機関であることは間違いありません。
そのため
「ステイタス」
という意味では、他には群を抜いて勝っています。
そういう理由で、野村證券に口座を開設するのはありかもしれません!
ただインターネットで取引しましょう。
間違っても店頭窓口には、いかないように・・。
「それのむらにきいてみよ~」
なんてCMを流しているので、
気軽に店頭に相談に行ってもいいフレンドリーな雰囲気を醸し出していますが、
おそらく相手にはされないでしょう。
万が一丁寧に対応をしてくれたとしても、あとで笑われるだけです。
ネット限定で・・・
まとめ
ここでは、
野村證券で「つみたてNISA口座開設をする」のは、
どうかということを見てきました。
キャンペーンがあったり、
野村というステイタスを持てたり
とメリットはわずかながらありましたが、
ポイント
1、投資信託が6本と圧倒的に少ない
2、信託報酬、運用コストが高く、魅力的な商品が少ない
3、買付最低金額は、1,000円からで、購入の自由度がない
4、ポイントなど還元はない
といったデメリットのほうが大きいことがわかりました。
やはり、野村證券では、つみたてNISA口座を開設するのにあまり向いていないことがわかりました。
上記で掲げた「デメリット」をすべてクリアできる証券会社があります。それが、ネット証券の楽天証券、SBI証券です。
次に
コインチェックを買収したマネックス証券、ロボアドバイザーと連携できる松井証券もおすすめです。
万が一、「野村證券でNISA口座」を持っているという方がいたら下記の移管記事を参考にしてみてください。簡単に移管できます。👇👇👇