三井住友信託銀行でつみたてNISA勧められたんだけど、どうかしら?
三井住友信託銀行でも扱ってはいるけれど、おススメはできないな。信託銀行って、もともと遺言や、相続、不動産に強い銀行なんだよ。運用は素人だし・・、商品もわずか6本、しかも運用のコストが高いんだよ。
あらそうなのね?どこでも同じものが買えるわけではないのね?
そうだよ。金融機関によって扱っている商品が全く違うんだ。
「三井住友信託銀行で、つみたてNISA口座を開設するのはどうか?」と悩まれる人がいます。
つみたてNISA口座は2018年度からスタートした政府の制度になります。
利益に対して非課税というメリットがあるため、年間40万円のつみたてにしか使うことができません。
また金融機関も数ある金融機関の中で1社のみ設定可能です。
もしつみたてNISAを開き、投資信託を購入してスタートした場合は、1年間は、他の金融機関に移すことができません。
その手続きも余計な手間なので、慎重に選ぶべきではあります。
ここでは、三井住友信託銀行が、たった1社に選ぶべき金融機関かを検証してみたいと思います。
結論をはじめに申し上げますと、
「三井住友信託銀行でつみたてNISA口座は、持つべきではありません」
ここでは、なぜおすすめできないのかをお伝えさせていただくのと共に、どのような金融機関が適切かをお伝えします。
目次
三井住友信託銀行でつみたてNISAを口座開設するポイント
三井住友信託銀行で、つみたてNISAをする場合のポイントを順番に見ていきましょう。
4つのポイント
1、購入できる商品は、何本?
2、魅力あるつみたてNISA対象商品はある?
3、買い付け金額の最低額は?
4、自動振替は?
1、購入できる商品は、わずか6本
答えは、6本です。
これは、かなり少ないといえます。
つみたてNISA採用銘柄は、金融庁が、「長期」「つみたて」をする上で適している商品をあらかじめ選んでいます。
その商品数は、180本(2020.3現在)にも及びます。
その中の6本です。
かなり選択肢が少ないと思います。
たとえば、
ネット証券であるSBI証券などは、153本、楽天証券は、152本、
松井証券は、152本、マネックス証券は、149本と
これら4社ネット証券も100本以上から購入できます。
「長期投資」を考えたときに、
色々選択の幅ができるのはありがたいといえるでしょう。
やはり、選択肢が多いと言ことはいいことであると思います。
ただ、長期に持ってもその6本が優れているのであれば話は別でしょう。
たくさんの選択肢の中から、あなたが、数本を選ぶのは至難の業です。
それを前もって選んでくれています。
それはありがたいです。
では、その6本の商品が、どのようなもので、「長期」「つみたて」をするのに、一番良いのかを次で検証してみたいと思います。
2、対象商品は、コストが高めのものばかりで魅力なし
*信託報酬とは、運用中のコストのことです。運用中はずっととられます。値下がりしていてもとられます。
では、三井住友信託銀行の採用銘柄6本を順番に見ていきましょう。
同じ市場の同じ指数で比べています。(わかりやすいように青字が三井住友信託銀行の商品、オレンジ字が他の商品です)
国内株式(1本)
「JPX400」という指数の商品です。
SMT JPX日経インデックス400・オープンは、0.4%
大和-iFree JPX日経400インデックス、ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.2106%
商品 | SMT JPX日経インデックス400・オープン | 大和-iFree JPX日経400インデックス | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド |
信託報酬 | 0.40% | 0.2106% | 年率0.2145% |
純資産 | 72億 | 3億 | 12億 |
選ぶのであれば、大和ニッセイでしょう。
*三井住友信託銀行には、取扱いはありません。
先進国株式(2本)
全世界株式
次に全世界の株式の運用です。
全世界株式インデックス・ファンド・・・0.52%
楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))・・・0.2296%
商品 | 全世界株式インデックス・ファンド | 楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) |
信託報酬 | 0.52% | 0.2296% |
純資産 | 7億 | 134億 |
全世界株式も、「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」の取扱商品のほうがいいでしょう。
*三井住友信託銀行での取り扱いはありません。
米国株式
次にS&Pという指数に連動した投資信託です。
米国株式インデックス・ファンド・・・0.49%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)・・・0.1728%
米国株式S&P500指数に連動している投資信託も、他社商品の運用コストの安さには、かないません。
商品 | 米国株式インデックス・ファンド | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500 |
信託報酬 | 0.49% | 0.1728% |
純資産 | 13億 | 47億 |
米国株式も、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の取扱商品のほうがいいでしょう。
*三井住友信託銀行での取り扱いはありません。
バランス(3本)
世界経済インデックス
バランスファンドを見ていきましょう。
バランスファンドとは、日本の株式だったり、世界の株式だったり、だけではなく、債券、リートなど様々な市場の資産を組み合わせた投資信託のことです。
実績を見てみますと、わずかながら、セゾン バンガード・グローバルバランスFのほうが勝っています。
人気度は、圧倒的にセゾン バンガード・グローバルバランスFが高いです。
もし、バランス投信でなおかつ世界の資産に分散投資する商品でしたら、セゾン バンガード・グローバルバランスFを選ぶべきです。
ただしこの商品は、当サイトおススメの楽天証券、SBI証券、マネックス証券、松井証券で選ぶことはできません。
万が一この商品を選ぶのであれば、セゾン投信で口座開設が必要です。
↓ ↓ ↓
商品名 | 世界経済インデックスファンド | セゾン バンガード・グローバルバランスF |
信託報酬 | 0.54% |
0.6% |
実績1年 | 3% | 4.84% |
実績5年 | 6.24% | 7.21% |
純資産 | 570億 | 1638億 |
バランス型は、セゾン投信の取扱商品のほうがいいでしょう。
*三井住友信託銀行での取り扱いはありません。
次に世界経済インデックス・オープン(株式シフト・債券シフト)というのを見ていきましょう。
上記アクティブ投信の世界経済インデックスファンドのつみたてNISA対応商品と考えてよいと思います。
世界経済インデックスファンドは、2009年にスタートしまして、570億の資産を集めています。
人気商品といえるでしょう。(セゾンバンガードには負けますが・・・)
そのため2018年度からスタートするつみたてNISA向けに、インデックス投信として、「株式を多く含める投信」、「債券を多く含める投信」といったすみ分けをして運用をスタートしたのでしょう。
ただ、やはり信託報酬が高いと思いますね。
SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト)
こちらが、株式が少し多めの運用です。SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト)です。
SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト)・・・0.59%
One-たわらノーロード バランス(積極型)・・・0.236%
他社で販売している商品のほうが運用高コストは安いです。
商品名 | SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト) | One-たわらノーロード バランス(積極型) |
信託報酬 | 0.59% | 年率0.2376 |
純資産 | 15億 | 5億 |
バランス型(株式中心)も「たわらノーロード バランス(積極型)」の取扱商品のほうがいいでしょう。
*三井住友信託銀行での取り扱いはありません。
SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト)
こちらが債券が少し多めの運用です。SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト)です。
同じように安定運用の投資信託で大和-ダイワ・ライフ・バランス30があります。
SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト)・・・0.49%
大和-ダイワ・ライフ・バランス30・・・0.1944%
他社で販売している商品のほうが運用高コストは安いです。
商品名 | SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト) | 大和-ダイワ・ライフ・バランス30 |
信託報酬 | 0.49% | 0.1944% |
純資産 | 6億 | 133億 |
バランス型(債券中心)も他社の取扱商品のほうがいいでしょう。
*三井住友信託銀行での取り扱いはありません。
つみたてNISA口座で購入するのに、三井住友信託銀行で扱っている商品は、
信託報酬が高く、魅力も欠けるものばかりということがわかりました。
上記に記載されている投資信託は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券4証券会社で取り扱っています。
【*セゾン バンガード・グローバルバランスFは、セゾン投信・ゆうちょ銀行で購入できます。】
3、買い付け金額の最低額は?
毎月の買い付け最低金額は10,000円と非常に高いです!! 😥
銀行は、大体1,000円からという金額が一般的です。
10,000円からは、非常に高く感じます。
ネット証券では、100円から投資可能です。
投資というと非常にハードルが高いものです。
特にはじめて投資商品を購入する人にとっては、なかなか難しいものでしょう。
それを100円からスタートできるならどうでしょう?
100円からなら気軽に始められるのではないでしょうか?
管理人は、楽天証券でつみたてNISA口座を開設しています。
100円から投資可能ですので、数本に分けて投資をしております。
そういうことも可能なのです。
分散して購入できるメリットがあるほうがいいでしょう。
楽天証券以外の、SBI証券、マネックス証券、松井証券は、100円~購入可能です。
4、つみため生活!サポート便というサービス
「つみたて生活!サポート便」というサービスがあります。
他社口座からつみたてNISAの資金を毎月振替サービスです。
それも手数料無料でやっています。
これは便利です。
ただし、当サイトおススメのSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券では、
当然のことながらあるサービスです。
5、三井住友信託銀行でつみたてNISAをする場合のまとめ
ここでは、三井住友信託銀行が、つみたてNISA口座を開く金融機関として向いているかどうかを見てきました。
答えは、「×」です。
4つのポイント
1、購入できる商品は、たったの6本しかない。
2、投資信託は、信託報酬が高い。実績が1位のものは扱いがない。
3、買い付け金額の最低額は、10,000円とハードルが高いので使い勝手が悪い
4、自動振替は、便利であるが、他の金融機関でもあるところが多い
以上がポイントとして挙げられます。
6、有利な運用(つみたてNISA)は、有利なネット証券4社で
では、どこが向いているかというと、文中にも記載させていただきましたが、ネット証券4社です。
「商品の数」「商品の質」「最低買い付け金額の安さ」「自動振替サービス」
すべてにおいて上のサービスを期待できます。
特に、
クレジット決済でポイント1%還元がもらえる「楽天証券」、
ぎりぎり注文ができる「SBI証券」は、おススメできます。
また、有名人のセミナー視聴可能な「マネックス証券」
ロボアドバイザー対応している「松井証券」もいいでしょう。
それぞれ特徴がありますので、あなたに合った証券会社を選ぶといいでしょう。
既に三井住友信託銀行で口座を持っている人が移管する場合は、下記の記事を参照しましょう👇👇👇