ここでは、DCニッセイワールドセレクト(安定型・株式重視型・債券重視型・標準型)について解説をさせていただきます。
この投資信託は、2018年度からスタートしました「つみたてNISA」対象商品です。
運用会社は、ニッセイアセットマネジメント㈱です。
つみたてNISAで4指数バランス型は、この投資信託のほか、
三井住友アセットマネジメント㈱の三井住友DCターゲットイヤーファンドシリーズ・三井住友・DC年金バランスシリーズ・eMAXISバランス・つみたて4資産均等バランスがあります。
それらの投資信託との違いも見てみましょう。
DCニッセイワールドセレクトどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
目次
DCニッセイワールドセレクトシリーズの特徴
以下4つの特徴を調べてみました。
4つの特徴
1.4つのコースについて
2.4指数バランス
3.ベンチマーク
4.他の4指数バランスとの比較
1.4つのコースについて
DCニッセイワールドセレクトシリーズは、長年
- DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)
- DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
- DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)
の3つのコースだけでしたが、2017.7月に
- DCニッセイワールドセレクトファンド (安定型)加わりました。合計4つの投資信託となりました。
特徴としては、国内債券・国外債券・国内株式・国外株式の4つの資産に分かれています。
それぞれのコースによって信託報酬・純資産・設定日が違います。
下記はそれを表にしたものです。
コース | 信託報酬 | 純資産 | 設定日 |
安定型 | 0.1728% | 0.8億 | 2017.7月 |
債券重視型 | 0.1944% | 90億 | 2003.1月 |
標準型 | 0.2160% | 213億 | 2003.1月 |
株式重視型 | 0.2376% | 95億 | 2003.1月 |
標準型が一番純資産が多いですね。純資産が多いということは、それだけ人気もあり実績があるということでもあるので安心感があります。
安定型は、まだスタートして間もないのでそれほど資産が集まっていません。
4指数バランス
4コースすべて、バランス投信になります。
国内外の株式・国内外の株式の4つです。
配分が少しずつちがいます。
コース全て、国内債券・株式、先進国債券・株式の4資産に投資しています。
それぞれのコースによって資産配分が違います。
安定型は、国内の債券が60%含まれています。
「つみたてNISA」は、152本(2018.7現在)購入できます。
その中で国内債券が含まれているものは、45本程度です。
国内債券の配分がこれほど多いものは、数少ないです。
そのため、リスクを嫌う人には向いているといえます。
コース | 国内債券 | 国内株式 | 海外債券 | 海外株式 |
安定型 | 60% | 5% | 25% | 5% |
債券重視型 | 45% | 20% | 20% | 10% |
標準型 | 30% | 30% | 15% | 20% |
株式重視 | 15% | 40% | 10% | 30% |
下記は、配分を円グラフにしてみました。
DCニッセイワールドセレクトシリーズのベンチマーク
ベンチマークを見てみましょう。
資産クラス | ベンチマーク | マザーファンド |
国内債券 | NOMURA-BPI | ニッセイ国内債券インデックスマザーファンド |
(*)ニッセイ国内債券パッシブマザーファンド | ||
国内株式 | TOPIX(配当込) | ニッセイ国内株式インデックスマザーファンド |
先進国債券 | シティ世界国債 | ニッセイ外国債券インデックスマザーファンド |
先進国株式 | MSCIコクサイ(配当込) | ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド |
比較的、一般的なベンチマークといえます。マザーファンドは、<購入・換金手数料なし>シリーズと同じです。
★他の4指数バランスとの比較★
つみたてNISAで購入できる他の4指数バランスファンドは、以下です。
どのような違いがあるか見ていきましょう。
三井住友・DCターゲットイヤーファンド2040・2045
三井住友DC年金バランス30(債券重点型)・50(標準)・70(株式重点型)
eMAXISバランス(4資産均等型)
つみたて4資産均等バランス
商品名 | 信託報酬 | 純資産 | 設定日 |
三井住友・DCターゲットイヤーファンド2040 | 0.2268% | 3.4億 | 2008.3 |
三井住友・DCターゲットイヤーファンド2045 | 0.2268% | 8.8億 | 2008.3 |
三井住友DC年金バランス50(標準) | 0.2484% | 257億 | 2005.9 |
三井住友DC年金バランス70(株式重視型) | 0.2592% | 133億 | 2005.9 |
三井住友DC年金バランス30(債券重点型) | 0.2376% | 91億 | 2005.9 |
eMAXISバランス(4資産均等型) | 0.54% | 10億 | 2015.8 |
つみたて4資産均等バランス | 0.2376% | 2.2億 | 2017.7 |
同じ4指数で比べると、信託報酬は、DCニッセイワールドセレクトシリーズのほうが全体的コストは安いことが言えるでしょう。コストが安いということは、それだけ運用益に上乗せできます。なのでメリットがあるといえるでしょう。
純資産は、三井住友アセットマネジメントの三井住友DC年金バランスシリーズに軍配が上がりました。ただ、マザーファンドが、どのインデックスも一般的なので、途中で終了するといったアクシデントはないでしょう。
まとめ
DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型・債券重視型・標準型・株式重視型) について、解説をしてきました。
ポイント 1.4つのコースについて 2.4指数バランス 3.ベンチマーク 4.他の4指数バランスとの比較
4つについてみてきました。
同じように国内外株式・国内外債券の配分がそれぞれ違うということがわかりました。つみたてNISAで購入できる4指数バランスは、三井住友アセットマネジメント・三菱UFJ国際投信の投資信託も購入できます。
ただ運用コストは、ニッセイアセットマネジメントのDCニッセイワールドセレクトシリーズは、かなり運用コストが安いことがわかりました。ここは、メリットでしょう。
純資産などは、三井住友アセットマネジメントの三井住友DC年金バランスシリーズよりも少ないと思いますが、DCニッセイワールドセレクトシリーズのマザーファンドは、<購入・換金手数料なし>シリーズと同じです。非常に純資産も大きいので安心して持つことができるでしょう。
ニッセイアセットマネジメントのDCニッセイワールドシリーズは、つみたてNISAで購入し、ずっと放置し持ち続ける投資信託として向いているといえるでしょう。
この投資信託を購入するのに、まずは証券会社に口座開設が必要になります。ただすべての証券会社で購入できるわけではありません。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券などで購入可能です。
あなたの投資生活をまず「ニッセイアセットマネジメントのDCニッセイワールドシリーズ」から始めてみてもいいでしょう。