「つみたてNISA」で
「金投資はつかえるのか?」
「金は、安定資産って聞いたことあるし・・。もしできるならつみたてNISAを使いたい」
という人は多くいます。
「金」ってなんだか、魅力はありますよね。
かくいう管理人も「純金積立」で「金」を買っています。
ただし、「つみたてNISA」で「金」に投資はできません。(2018.11現在)。
「つみたてNISA口座」で購入できる「商品」は、金融庁があらかじめ決めている「商品」しか購入できないからです。
「分散投資」の中で
「金」が含まれている「商品」も調べてみましたが、
「金」は含まれていません。
もし「金投資をしたい」ということであれば、
いくつかの方法があります。
ここでは、そのいくつかの方法をお伝えをします。
その前にまず「つみたてNISA」のおさらいをします。
目次
つみたてNISAの概要
まずその前に、積み立てNISAについておさらいをします。
NISA制度の概要
2014年に「NISA制度」がスタートして、その4年後に「つみたてNISA制度」がスタートしました。「NISA制度」は、利益に対して非課税という制度です。
NISA制度とは・・・
たとえば・・
1万円で購入した「リンゴ投信」が12,000円に上がったので、売却しました。
通常の取引は、必ず「税金がかかります」そのため売って手元にくるお金は、11,594円です。
しかしながら、「NISA口座」を使った場合は、「税金」をサービスしてくれるので12,000円手元に来ます。
といった有利な制度です。
積み立てNISAというのは、「NISA制度」の「つみたて版」の制度です。
年間40万円まで税金が「非課税」になります。それを20年間持つことができます。
少額投資非課税制度・つみたてNISAとNISA・ジュニアNISA比較
下記は、2014年スタートのNISA制度・2016年スタートのジュニアNISAとの比較図です。
つみたてNISA | 一般NISA | ジュニアNISA | |
年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 | 0歳~19歳まで |
非課税購入年間額 | 40万 | 120万 | 80万 |
期間 | 20年 | 5年 | 5年 |
商品 | 金融庁選定銘柄のみ | 株式・投資信託など | 株式・投資信託など |
口座払い出し | 〇 | 〇 | × |
ロールオーバー | × | 〇 | 〇 |
口座開設期間 | 2037年 | 2023年 | 2023年 |
取引管理者 | 本人 | 本人 | 親権者 |
詳しく知りたい人はこちらを参照⇒つみたてNISAとは?わかりやすく解説
つみたてNISAは、NISA制度の積立版
下記は、つみたてNISA制度のイメージ図です。
引用:金融庁ホームページ
ただし、有利な制度ではありますが、デメリット、規制などあります。
それを見ていきましょう。
デメリット
元本割れをする可能性がある
商品が決まっている
損益通算できない
非課税期間が決まっている
等があります。
元本割れをする可能性がある
購入できるのは、「投資信託(ETF含む)」のみです。
商品が決まっている
購入できる商品は、金融庁があらかじめ決めている「投資信託(ETF)」のみです。「個別の株式」などは買えません。
損益通算できない
特定口座で購入した「投資信託・株式」との損益通算はできません。
そのため、つみたてNISAで損を出しても、特定口座でプラスを出した税金は戻りません。
「A投信」で払った20%の税金20万円は、戻ります。
「A投信」で払った20%の税金20万円は、戻りません。
非課税期間が決まっている
非課税の期間は20年間と決まっています。
などが、デメリットです。
確かに、「つみたてNISA」で購入したものが、損失を出して売却、特定口座の利益と相殺できないのは、デメリットでしょう。
ただし、購入する商品が決まっているというのは、選び安いといったメリットでもあります。
金投資とは?
次に金投資を見てみましょう。
「金」のメリットとしては、「安定資産」といったイメージでしょう。
特徴としては、
「世界共通の通貨」の異名があるくらい
「換金性」
に優れています。
また金融危機のような状態に陥っても「金の価値」は目減りしません。
なぜかというと「限りある資源」なので、将来性もあるのです。
金投資といっても非常に幅は広いです。
「金投資」でイメージするものは何でしょうか?おそらく「金の延べ棒」ではありませんか?
「もちろん現物の金」を保有するという「投資法」もあります。
ただし現在は、多様化しています。
そのため、まずそれらを知るためにも、まずは、種類から見ていきましょう。
金投資って種類がある
「金投資」には、大きく分けると2つに分けられます。
「金の延べ棒」などを代表とする
「現物取引」と、
ETFなどを利用した
「証券取引」です。
現物取引には、
1、「金地金」「金貨」
2、「純金積立」
証券取引には、
3、「金ETF」
4、「金投資信託」
5、「金先物取引」、「CDF」
等があります。
それぞれの違いを表にまとめてみました。
投資方法 | 販売会社 | 金の現物保有 | 盗難リスク | 業者倒産リスク |
金地金 | 地金商 | 〇 | あり | 分別保管していない企業一部あり |
純金積立 | 地金商・証券会社 | 〇 | あり | 分別保管していない企業一部あり |
金ETF | 証券会社 | 純金上場信託 (1540)のみ〇 | × | なし |
金投資信託 | 証券会社・銀行 | × | × | なし |
金先物・CDF | 証券会社 | × | × | なし |
最低投資金額 | 最低手数料(コスト) | |
金地金 | 5,000円~ | 1%程度~ |
純金積立 | 100円~ | 2.5%程度~ |
金ETF | 4000円程度~ | 0.5%程度~ |
金投資信託 | 100円~ | 0.5%程度~ |
金先物・CDF | 7,000円程度~ | 0.5%程度~ |
「金投資」それぞれのメリット・デメリット
それぞれのデメリットを順番に見ていきましょう。
1、「金地金」「金貨」
メリット:メリットは、なんといっても「物」を手にできることでしょう。
デメリット:保管するうえで厄介です。
盗難にあう可能性があったり、保管料もかかります。
手数料は、割高です。また、売却した時に確定申告が必要です。
2、「純金積立」
メリット:少額から「コツコツ」積み立てが可能です。
現物に交換できます。
デメリット:手数料は、高めです。
保管業者の倒産リスクがある場合があります。
(その業者による)また、売却益が一定額を超えると確定申告が必要です。
3、「金ETF」
メリット:証券会社に口座を開いて管理します。
少額から始められ、自動積立もできます。
盗難にあったり、証券会社の倒産リスクはありません。
純金上場信託 (1540)は、現物に交換できます。
デメリット:金に交換できない。(純金上場信託 (1540)はできる)
4、「金投資信託」
メリット:証券会社・銀行に口座を開いて管理します。
少額から始められ、自動積立もできます。
盗難にあったり、証券会社の倒産リスクはありません。
デメリット:金に交換できない
5、「金先物取引」、「CDF」
メリット:少額で大きな取引が可能。
デメリット:値下がりした時の痛手が大きい。
以上「金投資」のメリット・デメリットでした。
「金投資」といっても、現在は非常に幅広いことがわかりました。
「金」といっても、現物ではなく、「金のETF」「金の投資信託」のような商品のほうが手軽で扱いやすいのもわかります。
盗難心配はありません。
ただし、証券化されたものに関しては、金の「現物」は持てないものが多いのでその点で盗難の心配はない分、「魅力」に欠ける面も否めません。
そのため、両方のいいところを兼ね備えた2つ「純金積立」か「純金上場信託(ETF)」
に絞り下記で説明します。
まず「純金積立」を見てみましょう。
始める企業によって差があるようなので見てみましょう。
「純金積立」を扱っている企業の比較
下記は、「純金積立」における会社別手数料、年会費、保管法です。
会社 | 手数料 | 年会費 | 保管法 |
SBI証券 | 2.16% | 無料 | 特定保管 |
楽天証券 | 2.7% | 無料 | 特定保管 |
マネックス証券 | 2.5% | 無料 | 消費預託 |
三菱マテリアル | 2.5% | 0.1%~0.03% | 混合預託 |
特定保管というのは、信託会社に預託しているため、会社が倒産しても、「金」は守られるということです。
逆に「消費預託」の場合は、会社が請け負うため会社が倒産すると「金」が戻らない可能性があります。
上記を考えますと、SBI証券が、最も安全で最もお得ということになります。
管理人は、かなり昔からこの「純金積立」をやっています。
おそらくその頃は、それほど扱っている企業も少なかったと思います。
管理人は、上記の「三菱マテリアル」で金投資をやっていますが、他の証券会社に比べますとコストがかかります。
「純金積立」をするのであれば、SBI証券がおすすめでしょう。
売却時の収入に関しては、確定申告が必要です。ただし20万円以下でしたら申告不要です。
次に、金の現物と交換できる「ETF」があるのです。比較的新しいETFですが、そのETFを見てみましょう。
純金上場信託(ETF)は、「金」と交換可能
「金」を扱ったETFは、いくつかあります。
SPRDシェアーズ、ETFS金上場投資信託、金価格連動型上場投資信託等です。
数ある「金ETF」の中で唯一「現物の金」と交換が可能なETFがあります。
それが、「純金上場信託(ETF)1540」です。
上場投資信託といって、株式と同じように価格があり、市場で売買します。
「証券取引」なので、非常に「簡単」です。
これは、証券会社で取引可能です。
口座は、「課税口座」か、2023年度までであれば、「NISA口座」で購入できます。
ETF投資参照⇒NISA口座で始めたい分散投資・コスト安の【EFT投資】のメリット
SBI証券*純金積立と純金上場投信比較
純金積立 | 純金上場投資信託 | |
手数料 | 2.16% | 10万円まで0円 |
最低積立金額 | 1000円~ | 4,000円程度~ |
税金区分 | 雑所得 | 源泉分離課税 |
確定申告 | 20万円以上必要 | 必要なし |
NISA | なし | NISA対応あり |
現物 | 現物交換あり | 現物交換あり |
上記の特徴があります。
管理人の三菱マテリアルの口座
管理人は、マテリアルで「金投資」を長年やっています。
調べていくと、証券会社の「純金積立」のほうが手軽で良かったと思って後悔しています。
全く同じものを購入するならコストが安いに越したことはないですね。
SBI証券にしておけばよかったと後悔しています。
まとめ
ここでは、「つみたてNISA」と「金投資」両方についてお伝えをしました。
下記に「まとめ」ますと・・・
「つみたてNISA」で「金投資」はできません。
金投資でおススメは、
「純金積立」と「純金上場信託」です。
「純金積立」は、少額から積立可能です。
ただし確定申告が必要です。
「純金上場信託1540」はETFです。
そのため確定申告はいりません。
「純金上場信託1540」は、「NISA口座」でなら買い付け可能です。
「純金積立」「純金上場投資信託」両方ともネット証券会社で購入することをおすすめします。
両方ともつみたて可能です。
万が一、少額投資非課税制度を使っていないのであれば、是非使うべきでしょう。
それとは別に、「ディフェンシブ」な資産として「金」を入れるとよいでしょう。
ぜひあなたのポートフォリオの一部に組み入れるといいでしょう。
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