つみたてNISAに採用された投資信託の中で、ひときわ目立っているインデックス投信といえば「たわらノーロードシリーズ」といえるでしょう。
「たわら」というそのネーミングの面白さや、マークのかわいらしさ、親しみやすさなどもあり、つみたてNISAで選ぶ人も増えてきています。
ここでは、「たわらノーロードシリーズ」がどのような特徴があり、どのような理由でつみたてNISAで購入している人が増えているのか?人気の秘密をお伝えしたいと思います。
目次
★たわらの誕生秘話★
「わかりやすく」「親しみやすい」「コツコツと蓄える」といったコンセプトに基づき、約300ぐらいの候補の中から、「たわら」という名前を選んだようです。
「たわら」とは、お米だけではなく様々な穀物・・例えば小麦、小豆などといったものを蓄える容器の役割をするものです。
また「ゆたか」「たくわえる」といった意味があります。
それらを大切に包み蓄えていくという意味で「たわら」と名付けられたようです。
将来のために、大切な資産を「たわら」で包んで資産形成をしてほしいといった意図があります。
なんとなく、親しみがわきますね。
たわらノーロードシリーズの3つの特徴
まず、たわらノーロードシリーズの3つの特徴をお伝えします。
3つのポイント
1.インデックス投信
2.業界水準最大級の低コスト
3.運用会社が、最大手アセットマネジメントOne
以上が3つの特徴です。
一つ一つ見ていきましょう。
1.インデックス投信
まずは、インデックス投信です。
つみたてNISAに採用された「たわらノーロードシリーズ」の14銘柄のうちすべてが、インデックス投信です。
インデックス投信とは、日経平均だったり、TOPIXだったりの指数を丸ごと購入する、もしくは切り取って運用する投資信託の手法です。運用成果も、インデックスと連動するような運用成果を期待するようなものです。
アクティブ投信と違い、ファンドマネージョーによる運用成果を期待して、指数よりも高いパフォーマンスを期待するような運用商品ではありません。
そのため、インデックス指数から、飛びぬけたパフォーマンスは期待できません。あくまでも指数に連動する成果を期待する商品になります。そのため、他と比較するうえでは、運用コストが気になるところです。
次に運用コストのところを見てみましょう。
2.業界水準最大級の低コスト
購入手数料は、「ノーロード」つまり0円です。
それプラス信託報酬が、業界水準最大級の低コストということが言えます。
2017年度に、一部の「たわらノーロードシリーズ」のコストがさらに安く見直されました。
以下、14本の投資信託の信託報酬の表になります。
商品名 | 信託報酬 |
たわらノーロード TOPIX | 0.17% |
たわらノーロード 日経225 | 0.17% |
たわらノーロード 新興国株式 | 0.34% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.2% |
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.2% |
たわらノーロード バランス(8資産均等型) | 0.22% |
たわらノーロード 最適化バランス(安定・安定成長・成長・積極・保守) | 0.54% |
たわらノーロード バランス(堅実・積極・標準) | 0.2376% |
・通常のインデックス投信と比較をしてもかなり安いことがわかります。
例えば日本株式の運用ですと、一般的なノーロード投信の平均のコストは0.69%
たわらノーロードですと、0・17%です。
0.69%-0.17%=0.52%です。
その差は、なんと0.52%にも及びます。
そうとう安いですね。
このコストが意味するところは大きいです。コストが安いということは、その分利益に還元できるということになりお得です。
投資信託の収益率が同じであるのならコストの差こそが投資成果に影響を及ぼします。
特に長きにわたり持ち続けることで、その差は20万円ほどに及びます。
そのため、コストが安いことが、インデックス投信にとっては大切な要因になります。
ただしコストが安いということは、それだけ儲けも少なくなり、運用商品を維持することが厳しくなるのではないかといった懸念が出てきます。せっかくスタートした投資信託も、数年の運用で終了してしまう投資信託も中にはあります。
その点ではどうなのでしょうか・・・。
3.運用会社が、最大手アセットマネジメントOne
やはりその点では、運用会社の大きさがモノを言います。
「たわらノーロードシリーズ」の運用会社は、日本最大大手の「アセットマネジメントOne」という会社です。
この会社は、2016年10月、みずほフィナンシャルグループの傘下にあったみずほ投資信託顧問株式会社、新光投信、みずほ信託銀行の運用部門、みずほフィナンシャルグループと第一生命の出資会社であったDIAMアセットマネジメントの4社が統合してできた会社になります。
そのため、規模としては、日本最大級です。その資産は、55兆円にも及びます。
国内の運用会社の40%の資産を占めています。
2位の野村アセットマネジメントは、41兆ですので、圧倒的な運用資産残高といえます。
しかも2000年に投資顧問業界において、国内年金の契約資産残高ナンバーワンの座を獲得して以降、現在も国内最大級です。
国内外の公的、私的年金のインデックス運用部門を受託しているなど豊富な経験と実績があります。
運用会社が、大きい分、非常に安心感がありますね。
以上3つの特徴を見てみました。
つみたてNISAにおけるたわらノーロードシリーズの意味するもの
2018年度から、つみたてNISAが始まりました。その前年度から、各運用会社のコストのひき下げが始まりました。
コスト戦争です。
インデックス投信の場合、運用にとっての一番の足かせは何といっても「運用コスト」にあります。ということもあり各運用会社がこぞってコストを引き下げました。
・「たわらノーロードシリーズ」は、2018年度つみたてNISAが始まる前年度に、コストの引き下げを行っています。
一つ例にとってみると「たわらノーロード 先進国株式」は、0.225%→0.2%に引き下げられました。
・また、長い間コスト安で定評があったニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズ5商品も、同時期にコストの引き下げを行いました。
これも一つ例にとってみると「<購入・換金手数料なし>シリーズニッセイ日経インデックスファンド」は、0.2%→0.189%に引き下げました。
たわらが、0.2%
ニッセイが、0・189%ですので、ニッセイに軍配が上がりました。
しかしながら、それをうけて2018.2に、三菱UFJ国際投信が、eMAXISシリーズに「eMAXIS Slimシリーズ」という徹底的なコスト安の商品を打ち出しました。
現時点で国内株式(日経平均)は、0.1095%という驚異的な信託報酬です。
ということは、たわら > ニッセイ > 三菱
この中では、たわらが、一番高いということが言えます。^^;
表面上は、このような順位になりました。全く同じインデックスではありませんので運用成果なども見ていく必要はあります。
ただ「コスト」ということでいうと、三菱UFJ国際投信が打ち出した「eMAXIS Slimシリーズ」には、現時点ではかないません。
コストの中には、販売会社・委託会社・受託会社といった3つの会社へのコストがあります。
運用会社 | 販売会社 | 委託会社 | 受託会社 |
たわらノーロード先進国株式 | 0.09% | 0.09% | 0.02% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式 | 0.08% | 0.089% | 0.02% |
eMAXIS Slim(先進国株式) | 0.04475% | 0.04475% | 0.02% |
販売会社は、情報提供、口座内での管理などを行います。
委託会社は、信託財産の運用する会社です。
受託会社は、お預かりした資産の管理する信託会社ということになります。
販売会社・委託会社のコストを、それぞれ少しずつ下げて来たということでしょう。
コスト競争に一石を投じたという意味では、「たわらノーロードシリーズ」はインデックス投信の今後の発展の役割に大きく貢献したということが言えるでしょう。
人気★「たわらノーロード先進国株式」★
「たわらノーロード シリーズ」で、業界で高く評価されている投資信託に「たわらノーロード先進国株式」と言う、投資信託があります。これは、日本以外の先進国の株式に特化した投資信託です。
「MSCIコクサイ・インデックス」という指数に連動する投資成果をめざします。
「MSCIコクサイ・インデックス」の差が設定来ー1.47%です。ブレがほとんどありません。
一般投資家の代表である投信ブロガーが選ぶ!fund of the year 2年連続選ばれる!
「投信ブロガーが選ぶ!fund of the year 」というイベントがあります。
このイベントは、投信ブロガーたちが、年に一度よい投資信託を選ぶイベントです。
「たわらノーロード先進国株式」は、そのイベントで
「投信ブロガーが選ぶ!fund of the year 2016」では、2位
「投信ブロガーが選ぶ!fund of the year 2017」では、8位に選ばれています。
投資信託は、金融機関の宣伝や、うたい文句などに惑わされることが多くあります。
そのため、一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたちが審査員を務めるこのイベントは、非常に信ぴょう性があります。
数多い投資信託の中で、2年連続選ばれていますので実力があるといえるのではないでしょうか。
純資産も右肩上がり
純資産も順調に増えています。
下記で一番純資産が多いのは、3年以上運用している<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの835億です。しかしながら、設定が2015年12月とまだ運用が浅いにもかかわらず、213億の純資産を積み上げているのは、人気のある証拠です。
商品名 | 純資産 | 運用会社 | 設定 |
たわらノーロード 先進国株式 | 213億 | アセットマネジメントOne | 2015.12 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式 | 835億 | ニッセイアセットマネジメント | 2013.2 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 96億 | 三菱UFJ国際投信 | 2017.2 |
まとめ
ここでは、2018年度からスタートしたつみたてNISAの指定銘柄にも選ばれている「たわらノーロードシリーズ」を見てきました。
特徴としては、
1.インデックス投信であること
2.低コストであること
3.運用会社が日本最大級であること
が挙げられます。
インデックス投信であるので、あくまでもインデックスに連動する成果しか期待できませんので、コスト安、また運用会社がしっかりしていることが挙げられます。そのすべてをこの投資信託は、持ち合わせています。
そういう意味でも、「たわらノーロードシリーズ」は、今後も安心して、あなたの資産を「たわらでやさしく包んで」資産形成をすることができるのではないでしょうか。ぜひ、最初の一歩を「たわらノーロードシリーズ」から踏み出してみませんか?
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