業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるファンドシリーズ
「e MAXIS Slim」
その中で新興国株式に特化した運用が定評のファンドは、
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」です。
この投資信託は、
既存の投資信託「eMAXISシリーズ」の
「eMAXIS新興国株式インデックス」を
「つみたてNISA」向けに作成したものです。
新興国株式の指数を投資対象とした投資信託は、つみたてNISAでは、数十本あります。
その中でも人気の高い投資信託である「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」をここでは、ご紹介いたします。
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が選ばれる理由をお伝えいたします。
目次
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの3つのメリット
まずどのような特徴があるのかを、表にしてみました。
投資対象ベンチマーク | MSCI エマージングマーケットインデックス |
ファンド設定日 | 2017.7 |
分類 | インデックス・単一指数・海外型・1指数 |
最低申込金額 | 100円~(SBI証券・楽天証券) |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 0.2052% |
財産留保額 | なし |
投資形態 | ファミリーファンド形式 |
純資産 | 61億 |
特徴としては、
- 信託報酬が業界最低水準
- これから成長する市場に特化・MSCIエマージングマーケットインデックス
- 三菱UFJ国際投信
といった特徴があります。順番に見ていきましょう。
信託報酬が業界最低水準
信託報酬は、業界最低水準を目指している投資信託です。
他社でこの投資信託以上に低い投資信託を設定した場合、この投資信託はもっと信託報酬を下げてきます。
しかも将来にわたって目指し続けるというのだからすごいです。
「つみたてNISA適格ファンド」といったマークまで作ってしまいました。
他社とは、そこを圧倒的に差別化しています。
インデックス投信で、コスト以外の差別化は、なかなか測るのは難しいでしょう。
そのため、コストが安いということは、いい投資信託といえるでしょう。
これから成長する市場に特化・MSCIエマージングマーケットインデックス
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」は、
MSCIエマージングマーケットインデックスという指数に連動して動く投資信託です。
このインデックス投信は、世界中の新興国株式の最も一般的な指数です。
MSCI エマージング・マーケット・インデックスは、新興国市場の24カ国の830銘柄で構成されています。
ケイマン諸島、中国、韓国、台湾、インド、ブラジルなどで70%以上を占めております。
バランスよいポートフォリオです。新興国でも、アジアが中心になります。
業種も、様々な分野の企業が組み入れてあります。一番多い金融でも17.73%です。
また、MSCI エマージング・マーケット・インデックスは、世界中の株式市場の時価総額の約10%に相当するということです。
これから成長する諸国を享受できるといったメリットがあるといえます。
まだまだ新興国市場は大きいとは言えませんが今後は非常に期待できる市場でしょう。
三菱UFJ国際投信
三菱UFJフィナンシャルグループの運用会社です。
三菱系ですね。非常に有名な会社です。
2015年に、効率化、経営力強化するために、同じグループ傘下の三菱UFJ投信と国際投信投資顧問が合併して発足しました。
預かり資産は、14兆円あります。
大きな運用会社なので安心感があります。
歴史は古く1959年にさかのぼります。
山一證券投信委託という会社で日本で最初の投資会社です。
また「グロソブ」を扱っている運用会社です。
運用会社としては、日本で5本の指に入るくらいの大手運用会社です。
金融の自由化で、「グロソブ」を打ち出し、売買を頻繁に行うのではなく長く持つというスタンスで当初1兆円以上買われた伝説の投資信託です。
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」をはじめとする、「eMAXIS Slimシリーズ」は、運用コストを業界最低水準を目指す投資信託です。
裏を返せば運用会社の「儲け」の部分が少なくなり、維持ができなくなる可能性などあることがいえるわけです。
しかしながら、運用会社が「三菱UFJ国際投信」ということであれば、長期にわたり運用しても利益を確保できる算段ができているのだと思います。
安心して持てるということでしょう。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスのデメリット
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、
新興国市場の株式の運用では、コストも安く最強であることがわかりました。
とはいえリスクもあります。
市場規模
まずは、市場がとても小さいです。
これから徐々に大きな市場になる可能性は秘めていますが、まだまだ市場規模としては小さいです。
そのため、何か不安材料があるとどうしても資金が市場から逃げて行ってしまいます。
そのため値下がる可能性は、大きいです。
安定している市場よりも、上げ下げが激しい言えるでしょう!
これは、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」のリスクというよりは、新興国のリスクです。
純資産
次に、純資産が挙げられます。
2017年度にスタートしたばかりの投資信託です。
純資産は順調につみあがってきています。
しかしながら、まだ運用期間が浅いために、十分とは言えません。
61億程度です。
以上が、デメリットといえるでしょう。
しかしながら、やはり一番は、運用コストの魅力でしょう。
どのくらい魅力があるかを次で見ていきましょう。
他の新興国株式と運用コスト比較表★圧勝★
つみたてNISAで購入できる「海外型・新興国株式・インデックスファンド」は、全部で12本あります。
「MSCIエマージングマーケットインデックス」をベンチマークに使っている同類の投資信託は、10本あります。
それ以外に「FTSE エマージング インデックス」をベンチマークに使っている投資信託が1本「FTSE RAFI エマージング インデックス」を使っている投資信託が1本。
合計で12本比較してみました。
上記で説明しました通り、業界最低水準の運用コストです。
安くても0.2%代です。0.1%代は、「eMAX Slim新興国株式インデックス」のみです。
新興国株式指数 MSCI エマージング マーケット インデックス
商品名 | 信託報酬 | 運用会社 |
eMAXISSlim新興国株式インデックス | 0.1728% | 三菱UFJ国際投信 |
たわらノーロード 新興国株式 | 0.3672%(解約時0.3%) | アセットマネジメントOne |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.36112% | ニッセイアセットマネジメント |
野村インデックスファンド・新興国株式 | 0.648% | 野村アセットマネジメント |
三井住友・DC新興国株式インデクス | 0.6264% | 三井住友アセットマネジメント |
i-SMT新興国株式インデックス(ノーロード) | 0.3564%(売却時0.3%) | 三井住友トラストアセットマネジメント |
SMT 新興国株式インデックス | 0.648%(売却時0.3%) | 三井住友トラストアセットマネジメント |
eMAXIS 新興国株式インデックス | 0.648% | 三菱UFJ国際投信 |
つみたて新興国株式 | 0.3672% | 三菱UFJ国際投信 |
Smart-i 新興国株式インデックス | 0.3674% | りそなアセットマネジメント |
新興国指数 FTSE エマージング インデックス
EXE-iつみたて新興国株式ファンド | 0.1948% | SBIアセットマネジメント |
新興国指数 FTSE RAFI エマージング インデックス
iFree 新興国株式インデックス | 0.3672% | 大和証券投資信託委託 |
新興国市場は、市場も小さく、コストはただでさえ高めです。
にもかかわらず、0.1%代です。
SBIアセットマネジメントの「EXE-iつみたて新興国株式ファンド」もかなり安めですが、
それでも0.1948%です。
圧勝でしょう。
eMAXISシリーズの存在
もともと、「eMAXISシリーズのeMAXIS新興国株式インデックス」がありました。
つみたてNISAを意識して「三菱UFJ国際投信」は、新たに「eMAX IS Slimシリーズ」を設定いたしました。
他の運用会社のほとんどは、既存の投資信託の運用コストを下げるというカタチがほとんどです。
しかしながら、三菱UFJ国際投信は、同じ投資信託で、バージョンアップさせて、運用コストだけを値下げしたファンドを実現させました。
しかも業界最低水準を維持し続ける方法です。
マザーファンドは、下記が「eMAXIS新興国株式インデックス」になります。
上図の「eMAXISSlim新興国株式インデックス」
と下図の「eMAXIS新興国株式インデックス」と全く同じです。
であれば、運用コストが安い「eMAXIS Slimの新興国株式インデックス」のほうに軍配は上がるでしょう。
ベビーファンドが違うだけです。
運用コストは、eMAXIS新興国株式インデックスは、0.648%です。
eMAXIS Slim新興国株式インデックスは、0.1728%です。
かなりの違いがあります。であれば絶対的に、eMAXIS Slim新興国株式インデックスを選ぶべきでしょう。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017では7位
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」では、
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が選ばれています。
この祭典も年に一度、投資信託を常にチェックしている投信ブロガーたちが、個人投資家目線で良い投資信託を選ぶ祭典です。
それに「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が、なんと堂々の7位に選ばれました。
このことでわかることは、一般の投資家から支持され、一般の投資家に向いている商品といえるということです。
新興国は、7位以上の上位には1投信も入っていないため、新興国株式の中では事実上1位ということになります。
まとめ
ここでは、eMAXIS Slimシリーズで注目を浴びているeMAXIS Slim新興国株式インデックスをお伝えいたしました。
この投資信託は、非常に人気のある「eMAXIS新興国株式インデックス」をもとに、つみたてNISAが始まる前年度2017年度にスタートいたしました。
もともとの「eMAXIS新興国株式インデックス」と同じマザーファンドであり運用内容などは全く同じです。
そのため運用には非常に定評があるものです。
その上運用コストが安いのです。
スタートしたばかりですが、純資産も順調に伸びています。
特徴は大きくお伝えすると、3つあります。
何といっても運用コストが安いので、その分利益を享受
これから成長する市場に特化
運用会社は、三菱UFJ国際投信
以上3つの特徴がありました。
新興国市場の株式に投資をしたいということであれば、この投資信託に軍配が上がります。
ただし、購入できる証券会社は限られています。松井証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入できます。ご自身と相性のあう証券会社を選びましょう。