あなたが、株式投資が初めてで、NISA口座での株式投資を始めたいということであるなら、配当に着目してみることをオススメします。なぜならNISA口座で購入した場合、株式の値上がりに対してだけではなく、配当金に対しても非課税だからです。
預金でいうなら金利の意味合いと同じです。(基本的には違うものですが・・。)
ここでは、配当金に着目して、配当金とはどういうものかを知り、どのような株式を選べばよいのかを考えていきたいと思います。
目次
配当とはどういったものでしょう
配当とは、いったいどういったものでしょうか?
配当とは、企業が利益を株主に還元する分配のことです。主に現金を分配します。持たれている株式の数によって配分されます。
配当金は、利益の分配
企業によっては、利益が出ても配当として株主に還元せず、内部留保する企業もあります。ただ昨今株主に還元することを企業として良しとする世の中の風潮がございますので、安定的に収益を稼ぐことができる会社は、配当金を出しているところが多いです。
ブックオフコーポレーションの例
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
たとえば、ブックオフコーポレーション(株)という会社があります
。株価は、817円(2017.12.22)です。
分配金は、2017.3の決算時に、10円を予想しています。
利回りはおよそ1.22%ということになります。
この株式を、1,000株をNISA口座で購入したとします。
投資額817,000円です。年間配当が1株当たり10円なので、
10円×1,000株で10,000円が入ります。
なおかつNISA口座での購入なので、20.315%の税金はかかりません。非課税です。
NISA口座の満了5年間持ち続けたとします。50,000円を受け取れることになります。
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
定期預金と比較すると雲泥の差:5年で4万程度の差
現在の一般的な銀行金利ですと、利金は0.01%しか付きません。
817,000円を一年間預けても81円しか受け取れません。
しかもそこから、20.315%の税金を取られてしまうので、利金は65円です。
5年間預けた場合、325円しか受け取れません。
そう考えますとその差は歴然です。
50,000円-325円=49,675円
5年間で49,675円の差が出てきます。
しかしながら、株価は、毎日売り買いがあるので、今現在の株価がずっと続くわけではありません。
業績、決算発表、新事業の拡大、などで、株価は下がることもありますまた上がることもあります。
つまり利回り自体も変わります。
株価が上昇すると配当利回りは下がります
先ほどの、ブックオフコーポレーション(株)で考えていきましょう。
この企業の株式も2014.1には、株価が700円の時もありました。配当は年一回の配当で25円を出していました。
同じように、この株式をNISA口座で1,000株購入したとします。
投資額700,000円です。年間配当が1株当たり25円なので、25円×1,000株で25,000円が入ります。
なおかつNISA口座での購入なので、20.315%の税金はかかりません。
非課税です。
5年で5%以上の配当利回り
しかも2014年は株価も700円と安く、配当も1株当たり25円と高かったので利回り計算すると3.57%と現在よりも高かったのです。
例えばこの株式を2014年の時点でNISA口座で購入して2018年のNISA口座満了まで5年間持ち続けたとします。
2014年~2016年までは、年間配当25円、2017年度は10円、
2018年度の配当予想は10円ですので出ていますので、
95,000円配当を受け取れることになります。
しかも、この企業の株式は、今現在817円に値上がりしていますので、万が一売却したとすると、売却益(キャピタルゲイン)が取れることになります。817,000円-700,000円=117,000円があなたの利益として受け取れ、
しかもNISA口座での購入なので税金はかかりません。
あなたのNISA口座5年間のブックオフコーポレーション(株)の利益は、
配当金の利益110,000円+95,000円=205,000円ということになります。
これを年率換算しますと、205000円÷700,000×100=29.2857143%
29.2857143%÷5年間=5.85%ということになります。
先ほどもお伝えしましたが、現在の銀行預金では、5年間700,000円を預けていても、70円しか増えません。
しかもそこから、20.315%の税金を取られてしまうので、利金は50円です。5年間預けた場合、250円しか受け取れません。
その差は歴然です!
205,000円-250円=204,750円のお金の差が出てきます。
ブックオフコーポレーション(株)の場合は、株価が上昇しましたので、株式の値上がり益も得ることができましたが、そういう銘柄だけではありませんのでそこは注意しましょう。
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
配当の高い銘柄から株式を選ぶ
上記の説明で書いたブックオフコーポレーション(株)の株式は、東証に上場している企業の中で特に配当が高いわけでもありません。1.22%(2017.12.22のデータ)ですので東証に上場している株式では、ごく普通、平均値です。
東証に上場している会社で、今現在(2017.12)でも、6%ほどの利回りを出している企業があります。
確かに企業業績が悪化して株式が下落しているといった要因もあるでしょう。
また、前年度は、利回りが6%だとしても、次の年に配当を出さない可能性もあるので注意も必要ではあります。
しかしながら、利回りが高まるとそこをポイントに株式を購入する機関投資家、投資信託などあるので、株価が回復しやすくなるのも事実です。(ただ業績不振の場合もあるのでニュースなどは見ておく必要はあります。)
ぜひそう言った観点で株式を見てみましょう。
yahoo! ファイナンス などに配当の利回りの高い銘柄など検索できます。
参考にするとよいでしょう。
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
日産自動車という企業があります。今現在の配当利回りは、4.73%です。
過去の配当をみると、下記になります。過去に比べると、さらに2018年は配当が高くなっています。
2016.3月期は、42円でした。
2017.3月期は、48円でした。
2018.3月期は、53円を予想しております。
NISA口座でのメリットを最大限に生かすには、株式を安く買い、高く売る。さらに、配当が高い株式を購入することが、NISA口座を最大限に活用できる方法であることがわかります。
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
配当を取る時期
上記の日産自動車は、配当が高い企業として有名ですが、毎年3月に決算があり、その時に株主でなければなりません。そのため3月の配当取り時期までに株式を購入しなければなりません。
3月決算の場合:2018年の場合
3月31日は、土曜日なので、取引最終日が、30日となります。
そのため、26日までに、買い注文を出さなければ、今年の、配当は、貰えない事になります。
ただし、配当が手元に入るのは、大概、6月ごろになります。
配当取りをした月の3ヶ月後くらいと覚えておきましょう。
決算発表、株主総会などが、済んでからになる場合が多いです。
なんども言うようですが、配当金を受け取り、なおかつ売買益も得られれば良いですが、全てそうなるとは限りませんので、良く選別しましょう。
次に、配当の受け取り方を説明いたします。
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
お受取方法は4つ
お受け取り方法は4つあります。
ただしNISA口座のメリットである税金免除を利用するには、株式数比例配分方式という、証券会社の取引口座で受け取る方法のみです。ここでは、受け取り方法を4つ見ていきます。
配当金領収書方式
企業から直接あなた宛てに領収書が送られてきます。それに住所、氏名、印鑑を押してその紙をもってゆうちょ銀行で換金してもらう方法です。
配当金振込指定方式
配当金の発行会社に対し、指定された金融機関に振り込んでもらう。
登録配当金受領口座方式
保管振替機構で持たれている株式の配当金を一括で金融機関に振り込んでもらう方法です。
例えば、SBI証券証券でA社の株式200株、
野村証券でA社の株式を300株持っていたとします。
その株式をまとめて一括して金融機関に振り込んでもらう方法です。
あらかじめ指定した銀行口座に、保有する全ての銘柄の配当金が振り込まれる方法です。
株式数比例配分方式
この方法は、購入した証券会社の取引口座で受け取る方法です。
NISA口座で利益を非課税で受け取るメリット享受は、唯一この方法しかありません。
NISA口座取引の場合は、株式数比例配分方式で受け取る
そのため口座開設時に、その旨を、証券会社に伝える必要があります。のちのち変更はできますが、面倒なので開設時に間違えないように注意しましょう。
NISA口座で購入する場合は、株式数比例配分方式を選ぶようにしましょう。
それ以外は、知識として持っておきましょう。
決算時以外にも受け取れる場合がある
配当金は、通常決算時に権利が確定し、その2.3か月後に出るのが普通です。
しかしながら、企業によっては、中間配当といって半期に一回出す会社もあります。
3月決算の会社であれば、9月に中間決算時に配当を出す場合もあります。
そのほかに、特別配当、などといった配当を出す企業もあったり、四半期配当といった配当をだしたりする企業もあります。
ただし、あくまでも業績が上がった分の還元なので通常は業績が下がると配当もなくなることもあります。
そのため、配当の利回りだけを追っていては利益は得られないこともあります。
配当金の配当性向
配当性向ということがあります。
配当性向とはどういうことかというと、その期の純資産から、配当金にどれだけあてているかをパーセンテージで表したものです。
配当性向は投資を行う際に企業を評価する指標のひとつです。
企業の評価に使われますが、利益をどれだけ株主に還元しているか?を見るにはいいものです。
ただし、株主還元をしないので悪い企業とも言えず、企業経営拡大時には、配当を出すよりも拡大事業資金に回すほうが普通なので、低いからといって悪いわけではありません。要は、そのバランスということになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
という計算式で表されます。
つまり、会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。
配当の高い株式
以下は、配当が高い企業の一例です。3%以上の銘柄である程度の規模の会社を列挙しました。
銘柄名 | 株価 | 1株配当 | 配当利回り | 会社概要 |
SANKYO | 3885 | 150 | 3.86% | パチンコメーカー |
日産自動車 | 772.7 | 40 | 5.18% | 自動車メーカー |
㈱あおぞら銀行 | 2,652 | 156 | 5.88% | 銀行 |
日本郵政 | 1,221 | 50 | 4.1% | 日本郵政G |
JT | 2454.5 | 154 | 6.27% | たばこ事業 |
NTTドコモ | 2,539 | 120 | 4.73% | 携帯事業 |
積水ハウス | 1857.5 | 81 | 4.36% | 住宅メーカー |
引用:ヤフーファイナンス 2019.7.10数字引用
毎日株価は更新されますので参考にされるとよいでしょう。
*株価は常に変化します。また配当もその都度変化します。そのため常にチェックをして検討する必要はあります。
まとめ
ここではNISA口座で購入する場合、たくさんの株式の中から、配当に着目をして、購入を考えてきました。
なぜなら、NISA口座で配当金を受け取る場合非課税だからです。
ただし、株式数比例配分方式という方法でないと適用がないことをお伝えしました。
また、配当金が高いからといって飛びつくと失敗もあるので、前後の配当の出し方、株価などを見ながら購入するといいでしょう。
配当性向といったパーセンテージを見ることによって、今後この企業は、拡大をめざしているのか?
だったり、株主還元をしてくれる会社だったり、といったことも見えてきます。
NISA口座で株式を購入する場合、配当に着目をして購入することをおすすめします。
ポイント:配当が高い銘柄で今後そこそこの業績が見込める企業を探すこと!!!
これが大切でしょう!!
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