つみたてNISA 比較

学資保険か、つみたてNISAか、教育費ならどっち??

子供が生まれると、将来の教育費についてどのように準備したらよいか悩みますよね。

幼稚園から大学まで、公立に進学したとしても1000万以上、すべて私立に進学すると2000万以上かかるといわれています。

一方でその時期になって、急に高額な費用を工面することはなかなか現実的ではありません。

大学4年間に必要な費用

国立大学で約284万円私立大学(文系・理系平均)約548万円(独立行政法人日本学生支援機構)「平成26年度 学生生活調査結果」より算出)下宿代アパート代などもあります。

そのため、一番費用が掛かってくる大学進学を見据えて、あらかじめコツコツと計画的に貯蓄していくのがよいでしょう。

とはいうものの定期預金では全く増えません。

そのためここでは、教育費を貯蓄するのに

一般的な「学資保険」か、

「つみたてNISA」かを

比較してどちらが向いているのかを見ていきます。

結論から申し上げますと、長期間かけて安定的に貯めていくのであれば、つみたてNISAがうってつけといえるでしょう。

しかし、教育費を貯めるというと、学資保険を勧められることも多いです。

では、実際のところ、

「どっちがお得なんだろう?」「どっちがむいているのか?」

ここでは、

「学資保険」と「つみたてNISA」二つの商品のどちらが、

将来の子供の教育費をつみたてをするのにいいのかを、徹底的に調べ上げ比較をしたいと思います。

将来の子供の教育費を貯蓄するのに、現在は「学資保険」よりも「つみたてNISA」が良いのかを解説します。

関連のページ参照⇒つみたてNISAで教育費!30代ワーママにオススメ商品

関連ページ参照⇒ジュニアNISAは、つみたて投資でメリット増

関連ページ参照⇒30代に向いているつみたてNISAの投資法を紹介

関連ページ参照⇒20代から積み立てNISA始めると有利

目次

1 教えて!つみたてNISAと学資保険

つみたてNISAと学資保険、どのような特徴があるのでしょうか?

万が一教育費の貯蓄としてみたときにそれぞれどのような魅力があるでしょうか?

一つ一つ整理して、教育費と照らし合わせてみましょう。

1-1、つみたてNISA・4つの魅力「リスク分散」「運用益0円」「金融庁おススメの商品」「換金性・融通性がある」

つみたてNISAは、投資信託を中心とした金融商品を対象に、つみたて投資を行う非課税制度のことです。

少額からでも運用を始めることができ、投資初心者や、忙しい人に向いています。

金融庁が、日本にある投資信託約6000本の中から160本程度をチョイスしてくれています。

などなど特徴がありますのでみてみましょう。

大きな特徴として下記4点あげられます。

4つのポイント

  • ①つみたて投資なので、リスク軽減できる
  • ②運用益は税金がかからない
  • ③金融庁が商品をチョイスしてくれている
  • ④金額や、商品の変更・途中解約など常にでき換金性が高い 

特徴① つみたて投資なので、リスクを軽減できる

つみたてNISAは、まとまった金額を一括で投資するのではなく、定期的かつ継続的なつみたてを行う投資方法です。

積立投資のメリットは、少額から始められることと、購入する時期が分散されるので、

リスクを低く抑えることができます。

長期間にわたって運用する場合、

購入時期を分散することで、相場が下落した際の損失を一手に受けることなく平均化させることができます。

また、継続的に積み立てを行うので、下落した際にはたくさんの金融資産を購入することができます。

詳しく知りたい人はこちら⇒つみたてnisaとは?初心者に向けわかりやすく解説

詳しく知りたい人はこちら⇒ドルコスト平均法はなぜ初心者向きか?

特徴② 運用益は、税金がかからない

通常、投資で得た利益は、税金が約20%がひかれます。

しかしつみたてNISAは、利益にかかる税金が0%なので、効率的に資産を運用していくことができます。

その投資上限額は年間40万円です。月平均3.3万円です。

税金がかからない期間は20年間です。

仮に今あなたのお子さんが、0歳だとしたら、、、高校生になる15歳になる時には、

600万のつみたてをしていることになります。

大学生の時には、720万の積み立てをしていることになります。

特徴③ 金融庁が商品をチョイスしてくれている

対象となる投資信託は、金融庁が定めた一定の条件をクリアしたものに限定されています。

そのため、長期の積立・分散投資に適した、安定的な商品が中心となっています。

ココがポイント

・販売手数料が0円(ノーロードと呼ばれる)

・信託報酬が低い

・配当金分配は毎月ではない

 

金融庁は、上記の基準に則って

「長期で持ち安心な商品」、

「利益を出しやすい商品」購入できる商品を選んでくれいています。

そのためリスク商品ではありますが、比較的安全といえるのです。

教育費は、必要な資金なので、いざ使いたい時に目減りしてしまっているのは困りますよね。

その点、同じ投資でも「株式」だったり「ほかの投資信託」だったりよりは信用はできそうです。

特徴④ 金額・商品の変更・途中解約など常にでき換金性が高い 

つみたてNISAは、あらかじめ決めた金額でファンドの買い付けを定期的に行いますが、

その金額や対象とするファンドを変更することが可能です。

そのため新規購入分からは、より収益が見込めそうなファンドに変更したり、買付金額を変更することができます。

児童手当がもらえる中学校修了まで増額したり、

学習塾など教育費がかかる時期は減額する等、

柔軟に対応することができます。

また、お金が必要な時は、途中解約などできます。

受験時にお金が必要な時・新学期などお金が必要な時、必要な金額だけいつでも解約できます。

とはいえ、デメリットもあります。下記にまとめました。

残念ポイント

😥 つみたてNISAの残念ポイント

元本保証ではない

親にもしものことがあっても保証はない

次に古くから人気のある「学資保険」についてみてみましょう。

1-2 学資保険の3つの魅力「確実性」「万が一の保障」「生命保険料の控除対象」

学資保険とは、子どもの学資金(教育資金)を準備するための貯蓄型保険のことです。

一番教育費のかかる大学進学に向けて、資金作りを行うプランが多く、保険会社や各プランによっては、小中高の進学時に祝金を受け取れるプランもあります。

大きな特徴としては以下3点があげられます。

3つのポイント

  • ①子供の教育費のための確実に増える保険
  • ②親にもしものことがあった際の万が一の保障
  • ③生命保険料控除の対象になる

特徴①子供の教育費のための確実に増える保険

決まった保険料を計画的に保険会社へ支払うことで、将来の進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。

この進学準備金や満期学資金は、契約の時に決めた額なので、それ以下になることはありません。

また、貯金とは分けて管理できるので、強制的かつ計画的に資金作りをしていくことができます。

私たちが子供のころは、

「子供が生まれたら学資保険」といわれるほど、高い返戻率を誇っていた学資保険。

バブル期を超え、マイナス金利の影響を受けたため、返戻率が下がってきています。

しかし、今でも定期保険と比べると、高い返戻率を維持できているため、

加入するメリットは充分にあるといえます。

子供の教育費のために設計された商品なのです。安心して持つことができます。

特徴②親にもしものことがあった際の万が一の保障がある

契約者である親にもしものことがあった場合には、一般的に保険料払込免除が適用されます。

その場合でも、将来の学資金は100%受け取ることができるので、子供の将来はきちんと保障される点は安心できますね。

いつ何時どのような状況になるかわからないということがあります。

そのために学資保険は非常に有益ではあります。

この安全性が、学資保険の一番の魅力でしょう。

特徴③生命保険料控除の対象

学資保険に支払う保険料は、生命保険料控除の対象です。

そのため、年末調整時に所得控除を受けることができます。

これにより、課税対象となる所得が減少されるので、所得税と住民税が軽減されます。

生命保険料控除は、年間4万円まで非課税控除することができます。ぜひ利用するとメリットは大きいでしょう。

残念ポイント

😥 学資保険の残念ポイント

元本保証ではない

つみたてNISAに比べると増えない

途中解約することは出来ない

以上が学資保険の特徴でした。下記では、学資保険・つみたてNISAを比べてみました。

2 比べてみました!つみたてNISAと学資保険

つみたてNISAと学資保険、それぞれの特徴がわかったところで、比較をしてみましょう。

比較は以下4点から比べてみます。

つみたてNISAと学資保険徹底比較

  • 利回りの良さ
  • 安全性について
  • 中途解約できるかどうか
  • 税制上のメリット

2-1 利回りの違い

学資保険は、返戻率が高いといわれている会社のものでも、107%程度です。これは18歳~22歳に受け取る学資金総額が、支払った保険料に対し107%程度になる、ということです。これは年利にすると0.4%程度になります。

例えば月1万円つみたてをした場合:20年間の積立額は、240万円です。年率概算0.4%だとすると、、受け取りは、概算249万円です。49万が増えたことになります。下記の図参照

学資保険は、かつては返戻率が高く、人気の金融商品でした。今ではマイナス金利の影響を強く受け、返戻率はかなり落ち込んでいます。

つみたてNISAの利率は確定している数値はありません。

ただし、主要インデックスの連動を目指して運用を行っているインデックスファンドであれば、、おおよその平均利回りは年利3~7%と言われています。年利3%とすると20年後には投資金額の50%越えを期待することができます。

様々なインデックスファンドがあります!!

過去に実績ですが・・。波はありますが・・右から上がりのチャートです。

MSCIコクサイ インデックス(円換算ベース)の長期リターン


3年間:4.6%
5年間:14.6%
10年間:7.2%

S&P500をベンチマークにしてる投資信託なら

過去5年の運用成績は11.52%
過去10年の運用成績は6.98%

 

例えば月1万円つみたてをした場合:20年間の積立額は、240万円です。年率3%の利回りで運用した場合、受け取りは、概算328万円です。128万が増えたことになります。下記の図参照

それ以上の上昇も期待はできます。

長期運用を行えば、比較的安定的な成長を見込むことができます。

2-2 安全性の違い

学資保険は、契約当初に決めた金額を確実に準備することができます。

受け取る進学準備金や満期学資金を基に、決められた保険料が一定期間かつ定期的に積み立てされます。いわば先取り貯金に似ています。

発行する保険会社の倒産リスクなどはありますが、契約した期間を経れば、予定の額を受け取ることができるため、安全性は高いといえます。

つみたてNISAは元本保証されていません。運用に失敗した場合、元本割れする危険性があります。

リターンは比較的高いため、リスクはそれなりにあるでしょう。

2-3 中途解約した場合

それぞれを中途解約した場合はどうなるでしょうか。

学資保険は途中解約の場合、元本割れする可能性が非常に高いです。保険の場合途中解約は原則できません。

満期時の金額を保証している代わりに、途中解約はリスクが潜んでいるのです。急にお金が必要になったときは、換金性がないといえます。

つみたてNISAは途中で解約すると、解約時点でのつみたて価額の金額を受け取ることになります。この時、投資しているファンドが好成績を上げている場合は、運用利益を受け取れるうえ、利益に対する税金を支払う必要もありません。値下がっているときは、マイナスで売却しなくてはなりません。

2-4 税制メリット

税制上のメリットもそれぞれ異なります。

学資保険は生命保険料控除の対象となり、所得控除を受けることができます。年間4万円まで非課税が使えます。そのため、所得税や住民税が軽減されます。

つみたてNISAで積み立てる資金については、源泉分離課税というものです。そのため通常の取引ですと20.315%の税金が通常取引にはかかりますが、NISAは、その分が非課税です。

税金の種類は違います。

3、学資保険とつみたてNISAの比較表

学資保険 つみたてNISA
メリット

目標額を確実に貯められる

・親にもしものことがあったときは保障はそのままで保険料免除となる

長期間の投資であれば運用益を出しやすい

金融庁が決めた投資信託である

デメリット

・途中解約は原則できない

・増えない

・元本保証ではない

・元本割れの可能性がある

・親が死亡しても、保証・免除なし

リターン 低い年率~0.4% 高い年率~7%
掛け金の変更・中途解約 変更できない

・変更できる

税制 生命保険料控除の対象 年間40万、最長20年間は運用益に対して非課税になる

4 まとめ

ここでは、教育費として、「つみたてNISA」か、古くから支持されている「学資保険」なのかを比較しながら見てきました。

以前のように、日本の金利が高かった時には、学資保険の金利はもっと高くメリットもたくさんありました。

そのため比較的安全性の高い商品である「学資保険」で教育費を捻出するのがあたりまえでした。

しかしながら時代は変わり、マイナス金利の状況です。

「学資保険」は、年率換算すると0.4%(概算計算)程度です。

そのため、物価上昇に耐えられない可能性が出てきています。

例えば今1本100円のシャープペンシルが、20年後も同じ金額とは限りません。

また、学費も今現在入学金が100万円かかる学校の20年後の学費が100万円で同じという可能性は少ないと思われます。であれば、少しでもお金を増やしておくことが必要になります。

つみたてNISAは、確かにリスクはあります。ただ「つみたてる」ということで時間を分散しリスクを低減することができます。

また金融庁があらかじめ「長期」「分散」「つみたて」に適している商品として選んでくれています。

また途中でお金が必要になったとき、引き出すことができます。増やしたり、減らしたり商品を変更したりすることができます。

これらのメリットを活かせば、リスクを抑えつつ学資保険に比べると大きなリターンが期待できるのは事実です。

目的が異なるため、並列に考えるのはやや難がありますが、下記を考えたときに、

子供の教育費に、「つみたてNISA」は、向いているといえます。

メモ

  • 利回りの良さ
  • 安全性について
  • 中途解約できるかどうか
  • 税制上のメリット

 

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